肥満に悩みつつも食べることが大好きなあなたへ伝えたい。
太っていると見た目もよくないし健康にもよくないと、ダイエットにチャレンジする人はとても多いです。でも、満足いく結果をだせる人は少ない。
過去のわたしもいろいろなダイエットにチャレンジしては挫折し、「間違ったダイエットをしてしまい太りやすい体となってしまった」苦い経験もあります。
過去のわたしと同じように「メタボリックな体型をなんとかしたい」「食べても太りにくい体になりたい」、と悩んでいる人へ向けて本記事を書きました。
- 肥満体型から効率よく太りにくい体になるためのコツ
- 筋肉を大切にして体脂肪を落とす方法
- ダイエットに関する正しい知識
筋トレは肥満体型の解消に効果的な運動であり、太りにくい体づくりのためには筋肉を増やすしかありません。まずは多すぎる体脂肪を減らしてから筋肉を増やすのが、理想の体への近道。
有酸素運動はしなくても筋トレと食事の見直しにより、バッチリ肥満体型は解消できます。
ラクして結果を出したい人が読んでも時間のムダとなる可能性は高いですが、「太りにくい体になるためのヒント」がたっぷり書いてあります。
一生目標を達成できない「ラクなダイエットなんてムダ」なので、もうやめませんか?
- 肥満体型の筋トレ初心者が結果にコミットした姿
- 筋肉を大切にしつつ体脂肪を減らさないと後悔する
- 減量中でも筋トレをすることで筋肉の減少を抑えられる
- 筋肉を増やしつつ体脂肪を減らすのは困難
- 太りにくい体になるには筋肉を増やすことが欠かせない
- 肥満は筋トレしつつ減量してまず体脂肪を減らそう
- 減量したければ運動だけではだめ
- 肥満解消には筋トレより太りやすい食事の見直しが重要
- たんぱく質とビタミン・ミネラルを意識する
- 肥満で筋トレしている人が避けるべきプロテイン
- 糖質と脂質のとり過ぎがカロリーオーバーの原因
- 私が実際にやった手軽にできる糖質カット例
- 筋トレはジムと自宅のどちらでやるべきか
- 効率的に筋力トレーニングする考え方
- 自重トレーニングは成果が出るのに時間がかかる
- 肥満体には筋トレだけでなく有酸素運動も必要か?
- 筋トレは肥満で悩んでいる女性にもおすすめ
- 肥満体型の私が実際にやった筋トレメニュー
- 筋肉痛があるときはやらない
- 筋トレ初心者は続けることにフルコミットしよう
- 短い期間で結果を出すことはあきらめる
- 肥満が筋トレで太りにくい体を目指すポイントまとめ
肥満体型の筋トレ初心者が結果にコミットした姿
過去に筋肉量を大きく減らすダイエットをしてしまい、見事にリバウンド。太っていないように見えてお腹がぽっこり出ている隠れ肥満体型。
サラリーマンとして忙しく働く運動不足の30歳。
筋トレ初心者ながら試行錯誤しつつトレーニングと食事管理を「1年続けた結果」をビフォーアフターでお見せします。(体脂肪率に関しては家にある体重計で測定したので、参考値となります。)
ビフォー体型
身長173cm 体重76kg 体脂肪率23%

アフター体型
体重63kg 体脂肪率13%

独学で筋トレや食事法を学び結果にコミット
ライザップなどのジムにはいっさい通わず、筋トレや食事管理の方法をインターネットサイトやYoutubeで必死に学び、苦労のすえに喜びの結果を出すことに成功。
でも、1年という長いあいだトレーニングを継続したわりには、ぜんぜんマッチョ体型にはなっていません。理由としては、以下の2点があげられます。
- 筋肉を増やすよりも体脂肪を減らすことを優先した
- つらいトレーニングや食事管理は続かないと判断し、ペースはゆっくりでも続けることを優先した
お世辞にもいい体とは言えませんが、今までダイエットに取り組んでは失敗続きだったので、ぽっこりお腹を解消できて大満足!
筋トレでもダイエットでもとにかく続けることが超重要。
筋肉を大切にしつつ体脂肪を減らさないと後悔する

筋トレをして痩せようと考えたのは、「筋肉を大切にして体脂肪を減らしたかったから」です。
あとのことを考えずただ痩せるだけなら簡単。「食べなければいい」だけ。
しかし、運動せずにムリな食事制限だけで痩せてしまうと、体脂肪だけではなく筋肉も大きく減ってしまいます。
筋肉が減ってしまうと太りやすい体となり、パっと見では痩せて見えるのにお腹だけがぽっこり出ている「隠れ肥満体型」となってしまうことが多いです。
過去にわたしはムリな食事制限によりやせることには成功しました。しかし、筋肉を大きく減らしてしまい、見事なまでにリバウンドして大きな後悔をした経験があります。
私の大失敗に終わったダイエット体験談が気になる方は、ダイエットを後悔!食べずに痩せようと努力した結果【体型公開】をご覧ください。
減量中でも筋トレをすることで筋肉の減少を抑えられる
体重を落とすと体脂肪だけではなく筋肉も減ってしまいます。しかし、減量中でも筋トレをすることによって筋肉の減少を抑えることは可能。
- 筋トレせずに減量した場合 筋肉 5 : 体脂肪 5 の割合で減る
- 筋トレしつつ減量した場合 筋肉 2 : 体脂肪 5 の割合で減る
といったイメージです。割合については適当ですが、筋トレをすることによって筋肉の減る割合を少なくできるということです。
筋肉を増やしつつ体脂肪を減らすのは困難
太りにくい体づくりの理想は「筋肉を増やしつつ体脂肪を減らす」こと。
しかし、ボディメイクのプロであるボディビルダーですら「筋肉を増やしつつ体脂肪を減らす」のは難しいことです。(筋トレ初心者であり肥満体型である人なら、体脂肪を減らしつつ筋肉を少しだけ増やせるケースもあるなど、絶対に不可能というわけでない。)
ボディビルダーは体脂肪が増えるのを覚悟して筋肉を増やす「増量期」と、コンテストに出場するためにできるかぎり筋肉を減らさずに体脂肪を減らす「減量期」を繰り返しています。
われわれ一般人は「筋肉を増やしつつ体脂肪を減らす」のは素直にあきらめましょう。
太りにくい体になるには筋肉を増やすことが欠かせない

ただやせるだけではなく将来的にかっこいい体づくりをするのなら、筋肉を増やす必要があります。
太っている人が筋肉を増やそうとする場合、下記の選択肢のうちどちらがよいのでしょうか?
- 筋肉を増やしたあとに、体脂肪を減らす
- 体脂肪を減らしたあとに、筋肉を増やす
肥満は筋トレしつつ減量してまず体脂肪を減らそう
肥満体型の人は標準体型の人と比べて「テストステロンの値が低い」ため、筋肉が増えにくいです。
肥満の30歳男性は正常なBMIの男性に比して総テストステロンが有意に低かった。
出典:大東製薬工業公式BLOG
「テストステロン」というのは男性ホルモンの1つであり、筋肉を増やす作用があります。
「有意に低かった」ということは、肥満だと「テストステロンの量が少ない」ということ。筋肉を効率的に増やしたければ、体脂肪を落として痩せた方がいいってことです。
体脂肪率の目安としては15%程度がいい(低すぎてもダメ)のですが、メタボリックで悩んでいる人にとっては厳しい数字。ですから、20%以下となるように「除脂肪」に取り組みましょう。
減量したければ運動だけではだめ

体脂肪率を落とすために減量する場合、筋トレやウォーキングなどの運動だけがんばればいいってわけではありません。
筋トレでカッコいい体をつくるにもダイエットするにも、運動だけではなく食事管理も重要です。
おデブさんがいくらがんばって運動したところで、今までと同じ食生活をしていたらやせることはほぼ不可能。
筋肉を大切にしつつ体脂肪を減らしたい場合、筋トレをやりつつ今までの太りやすい食事を見直す必要があります。
肥満解消には筋トレより太りやすい食事の見直しが重要
肥満体型(特に体脂肪率25%以上)の人は、「今の体型をつくりあげた太りやすい食事」を改善するだけでも、痩せることが期待できます。
- ご飯や揚げ物、ジャンクフードなど糖質、脂質が高いものをお腹いっぱい食べている
- 間食にスナック菓子や甘いお菓子を食べている
- 砂糖がたっぷり入った缶コーヒーやコーラなどを無意識にたくさん飲んでいる
以上のような太りやすい食生活をムリなく改善して、「栄養とカロリーバランスを意識した食事」をするだけで今以上に太ることはなくなります。
カロリーバランスをマイナスにする

体重を減らして痩せるためには、大原則として「カロリーバランスをマイナス」にする必要があります。
- 摂取カロリー > 消費カロリー = 太る
- 摂取カロリー < 消費カロリー = 痩せる
過去の私を含め肥満体型の人は、ジャンクフードや甘いお菓子といった糖質も脂質も高い食事が大好き。糖質や脂質は意識せずとも多く摂取しがちであり、カロリー摂り過ぎの原因となってしまいます。
- 高カロリーなものをたくさん食べて摂取カロリーが多い
- 運動しないから消費カロリーが少ない
肥満体型の人が太ってしまうのは、上記のようなカロリー収支がプラスとなる生活を続けているからです。ですから、毎日のカロリーバランスをマイナスに保つようにすることが大切。
カロリーは大幅に減らし過ぎない
カロリーバランスをマイナスにすればやせるからといって、ムリに摂取カロリーを減らすことは絶対にやめてください。
- 大幅にカロリー制限をすると、体脂肪よりも筋肉が多く失われてしまう
- 筋肉が減ると代謝が下がり、やせにくく太りやすい体となる
たしかに大幅なカロリー制限をすると、どんどん体が細くなっていきます。でも、体が細くなっているのは体脂肪が減っている以上に筋肉が減っているからです。
そして、無理なカロリー制限や食事制限は大きなストレスとなり長く続きません。
必ず食べたいのに食べられないストレスが爆発してヤケ食いを始め、リバウンドしてしまいます。
ですから、大きなストレスとなるムリな食事制限は絶対にやめてください。「ダイエットを後悔!食べずに痩せようと努力した結果【体型公開】」のような私と同じ過ちは繰り返さないでほしいです。
カロリーを減らしつつ栄養バランスのよい食事をする

カロリー制限すれば痩せられるからといって、ただ摂取カロリーを減らせばいいってものではありません。
- やせやすいと言われるものだけを食べる単品ダイエットをしている
- ヘルシーだから、という理由で野菜ばかり食べている
- 忙しいからといって毎食おにぎりや菓子パンを1ヶだけ食べている
例えば上記のような食事内容だと、たとえカロリーを減らすことができていても必要な栄養素が足りず、痩せやすい体づくりは絶対にできません。
たんぱく質とビタミン・ミネラルを意識する
筋トレをしつつ体脂肪を減らしていく上で1番重要な栄養素は、たんぱく質です。また、体の調子を整えてくれるビタミン・ミネラルも見落としがちですが重要。
糖質や脂質と比べ、たんぱく質やビタミン・ミネラルは意識的にとるようにしないと不足しがちです。
3食で必要なたんぱく質やビタミン・ミネラルを十分とることができればベストですが、難しいこともあります。忙しくて栄養バランスがとれた食事ができないときは、
- プロテインを活用する
- マルチビタミンなどのサプリメントを活用する
などをして、意識的にたんぱく質とビタミン・ミネラルを補給するようにしましょう。
肥満で筋トレしている人が避けるべきプロテイン

肥満の人がプロテインを選ぶとき、「ウェイトゲイン」「ウェイトアップ」などと表示されたプロテインはやめたほうがいいです。
なぜかというと、太りたい人向けのプロテインだから。
ガリガリ体型の人が太りたい、筋肉を増やしたい場合に効果的なプロテインなのですが、筋トレしつつ減量している人はぜったいにやめた方がいいです。
プロテインにはいろいろな種類があり、どれを選べばいいのか迷いがち。「筋トレしつつ体重を落としている人が飲むプロテイン」を選ぶときのポイントを説明しておきます。
- 100gあたりに含まれるたんぱく質の量が多い
- 100gあたりのカロリーが少ない
栄養成分表示をチェックして、上記ポイントをチェックしましょう。ほとんどのプロテインは付属のスプーン一杯〇〇gあたりたんぱく質が〇〇gと表示されていますので、100gに換算すれば比較することができます。
糖質と脂質のとり過ぎがカロリーオーバーの原因

肥満で悩む人が好きな食事といえば、糖質や脂質がたっぷりと含まれている食事です。
- 糖質たっぷりな食品→白米・菓子パン・甘いお菓子など
- 脂質たっぷりな食品→あげ物・ピザ・ハンバーガーなど
- 糖質も脂質もたっぷりな食品→カツカレー・からあげ丼・背油たっぷりラーメンなど
以上、すべて私が肥満で悩んでいたときの大好物。そして、カロリーオーバーの大きな原因となる「高糖質」「高脂質」な食べものたちです。
カロリーオーバーとなる大きな原因は、糖質や脂質のとり過ぎ。ですから、摂取カロリーを減らしたい場合、糖質か脂質を減らすことが有効な手段となります。
糖質と脂質どちらを減らすのがよいか
糖質か脂質のどちらを減らせばよいのか迷うと思いますが、個人的には糖質を減らすのをおすすめします。
- 糖質を減らしたい場合、主食の量を減らすだけといった簡単な方法で対応できる
- 脂質を減らそうと思っても、色々な食品や料理に含まれているため減らしづらい
といった理由で糖質を減らす方が簡単だから。
私が実際にやった手軽にできる糖質カット例

会社員として忙しく働き、料理といえばご飯を炊くことしかしていなかった私が、実際に糖質を減らすためにやったことをいくつか紹介します。
糖質カットをして摂取カロリーを減らすうえで1番心がけたことは、「できる限りストレスを感じないようにすること」です。
朝食を抜く
朝の忙しい時間にムリやり食べている感じであった朝食を、おもいきってやめました。
あまり朝から食欲があったわけではありません。しかし、「朝食で糖質をとらないと頭が働かない」という考えがあり、コンビリおにぎりや菓子パンをムリに食べていたからです。
「朝食に関しては食べた方がいい、食べない方がいい」といろいろな考えがありますが、お試しで朝食を抜く生活をしてみるのも悪くありません。
あと、「リーンゲインズ」というダイエット法の考えを取り入れた、というのもあります。「リーンゲインズ」って何?と興味を持たれた人は、「リーンゲインズのダイエット効果を己の肉体で証明!【肥満解消に大成功】」をご覧ください。
夕食の主食を半分程度に減らす
夕食で食べていた主食のご飯を半分程度に減らしましたが、おかずの内容に関しては今までと変えず、あげ物は気にせず食べていました。
筋トレダイエットを始めた当時、私の夕食パターンはスーパーで値引きされた総菜などを買ってきて、主食であるご飯は自分で炊いて食べるというスタイル。
夕食をお腹一杯食べるのが楽しみだったので、食べていたご飯の量は2合。でも、摂取カロリーを減らすために1合程度まで減らしました。
もっと少なくした方がカロリー制限にはなりましたが、食べるの大好き人間であるわたしには大きなストレスと感じ、減らす量は半分程度がいいと判断。
飲んでいた缶コーヒーを砂糖入りか無糖ブラックへ
仕事を始めるまえと休憩時間に飲んでいた缶コーヒーを、甘い砂糖入りから無糖のブラックへと変更しました。
コーヒーを飲むことが習慣化していた私は、ほぼ毎日2本飲む「缶コーヒーだけで100kcal」もとっていることが判明。
コーヒーは好きなのでやめられないと思いましたが、べつにブラックでもOKだったのでカロリーオフのブラックコーヒーに切り替えました。
ちなみに、コーヒーには脂肪燃焼効果が期待できるカフェインが含まれており、ブラックコヒーはダイエット中におすすめです。
次からは筋力トレーニングに関して述べていきます。
筋トレはジムと自宅のどちらでやるべきか

筋トレをやろう、と考えた場合にまず悩むのが「ジムに通うか」「自宅でやるか」ということ。ジムに通うにしても自宅でやるにしても、それぞれメリット・デメリットがありますので好きな方を選べばいいです。
選ぶべき最重要ポイントは「長く続けられる場所を選ぶ」こと。
以下に自宅とジムのメリット・デメリットを簡単に説明します。
ジムのメリット・デメリット
設備が整っておりマシン・フリーウェイトなど、さまざまなトレーニングができる。
一緒にがんばる仲間をつくりやすく、モチベーションをアップさせることができる。
トレーナーに正しいフォームなどを教えてもらえるため、効率的にトレーニングしやすい。
入会金・月会費などのお金がかかる。
ジムまで通うのが面倒になりがち。
使いたい器具が順番待ちなどで使えずストレスを感じるときがある。
自宅トレーニングのメリット・デメリット
最初に器具を買いそろえてしまえば、それ以上のお金がかからない。
移動時間がないため時短になり、忙しい人でも続けやすい。
服装や声、表情など他人の目を気にせずトレーニングできる。
正しいトレーニングフォームを習得しづらい。
バーベルトレーニングやマシントレーニングをやるにはハードルが高い。
1人孤独にトレーニングをがんばることになるため、モチベーションをあげにくい。
忙しい人やインドア派は自宅トレーニングがおすすめ
忙しいサラリーマンや家で過ごすことが好きな人は、自宅でトレーニングするのが個人的にはおすすめです。
- 忙しく働き時間に追われていると、ジムまで行くのが面倒になり続かない
- 家で過ごすことが好きな場合、家から出てまで筋トレするのが面倒で続かない
私もジムで運動しようと半年くらい入会していましたが、利用回数は10回にも満たず幽霊会員状態。お金をムダにしてしまいました。
効率的に筋力トレーニングする考え方

忙しい人にとって効率的な筋トレは欠かせません。効率的にトレーニングをやるコツを紹介します。
ウェイトトレーニングをやる
筋肉に効率よく刺激を与えたい場合、ウェイトトレーニングが圧倒的におすすめ。もちろん、メリット・デメリットがあるため簡単に説明しておきます。
負荷をコントロールできるので筋肉により強い負荷を与えることができる。
正しいフォームでやらないとケガをしやすかったり効果的なトレーニングができない。
ウェイトトレーニングは筋トレの成果を早く感じやすいトレーニングですが、筋トレ初心者にはフォーム習得の点から取り組みづらいというイメージがあります。
可能であればフォームが習得できるまでライザップなどのパーソナルトレーニングジムに通い、トレーナーにみっちり指導してもらうことがおすすめ。
しかし、私のように独学でやることも可能。もし独学でウェイトトレーニングに取り組む場合は、YouTubeの筋トレ動画を見まくって正しいフォームを習得しましょう。
自重・ウェイト問わずトレーニングフォームは超重要!
大きな筋肉をきたえる
体脂肪を減らすためには、大きな筋肉をきたえるのがおすすめです。きたえるべき大きな筋肉がどこかというと、「胸」「背中」「脚」。
大きな筋肉をきたえるべき理由としては、以下の理由があげられます。
- 小さな筋肉に負荷をかけるよりも大きな筋肉に負荷をかける方が、より多くのカロリー消費が期待できる
- 大きな筋肉ほど回復に時間がかかるとともに、修復に使われるエネルギー(カロリー)が大きくなる
「胸」「背中」「脚」をきたえられるトレーニング種目をおこなうことが、効率的に体脂肪を減らすトレーニングのコツとなります。
コンパウンド種目をやる
コンパウンド種目とは複数の筋肉を同時に使うことになるトレーニング種目のこと。
例えばベンチプレス。
ベンチプレスは胸のトレーニングとして有名ですが、鍛えられるのは「胸」だけではありません。ウェイトを持ち挙げるときには「胸」だけでなく「腕」や「肩」の筋肉も使われます。
自重トレーニングは成果が出るのに時間がかかる

筋力トレーニングには先に紹介したウェイトトレーニング以外にも、プッシュアップ(腕立て伏せ)など自分の体重を負荷にする自重トレーニングもあります。
「自重トレーニングはやっても意味がない」なんて聞いたことがあるかもしれませんが、間違っています。自重トレーニングでもしっかり筋肉を鍛えることができます。
- ウェイトトレーニングと比べてフォームがくずれても、ケガをしづらい
- 器具なし、あるいは安い器具だけでも鍛えられるので金銭的負担がほぼない
- 自宅でも気軽にはじめることができる
というメリットもあります。
しかし、筋肉に高い負荷をかけることができないため非効率。
もちろん、自分には自重トレーニングの方が合っていると思ったら自重トレーニングでもかまいません。ただし、ウェイトトレーニングをするよりも成果がでるまで時間がかかります。
肥満体には筋トレだけでなく有酸素運動も必要か?

体脂肪を減らすのに有効な運動といえば、ウォーキングやジョギングといった有酸素運動。
でも、有酸素運動をしないと体脂肪を減らすことができないわけではありません。
筋トレとカロリーコントロールされた栄養バランスのいい食事だけでも、体脂肪をきっちり減らすことはできます。
筋トレ後は体脂肪が燃えやすい状態になっており、トレーニング後に有酸素運動をすると効果的なのはたしかですが、余裕があればやるというスタンスでもOK。
筋トレは肥満で悩んでいる女性にもおすすめ
「筋トレ=マッチョがやるもの」というイメージがありますが、健康的に痩せて体脂肪を減らしたい女性にとっても筋トレはおすすめです。
筋トレはバストアップ、ヒップアップなど魅力的なスタイルづくりに効果的だから。
女性の中には「筋トレすると腕や脚が太くなるし体がゴツくなるからやりたくない」、という人がいます。私の妻も筋トレダイエットに対してネガティブなイメージをもっていました。
しかし、女性は男性よりも筋肉が増えにくく「相当ハードなトレーニング」をしないと筋肉で体が太くなることはありません。安心してください。
肥満体型の私が実際にやった筋トレメニュー

筋トレ初心者である私が実際にやったトレーニング種目の1部を紹介します。
メインでやったのは以下3つのダンベルトレーニング。それぞれ「胸」「背中」「脚」を鍛えるトレーニングとなります。
- ダンベルベンチプレス(胸)
- ワンハンドダンベルローイング(背中)
- ダンベルスクワット(脚)
筋トレを始めて1年間はメインで上記3つの種目をやり込みました。
トレーニング頻度
トレーニング頻度は「胸」「背中」「脚」をすべて1回のトレーニングで終わらせ、週に2回を目安にやりました。
仕事の忙しさや体調などによって週に3回やるときもあれば、1週間やらないこともありましたが、基本は週2回。
- 研究結果で同じ部位を週2回トレーニングすることが筋肥大に効果的だとわかっている
- 筋トレ初心者の場合、決まった部位を集中的にやるよりも広く浅くといった感じで全身をトレーニングした方が体全体の筋肉量を増やすことができる
上記の理由により週2回、全身をトレーニングすることを選びました。
扱う重量

重量に関しては、15回できる重さでやりました。
筋肥大を目的としたトレーニングをする場合、8回~12回できる重さでやるのが効果的ですが、あえて軽めの重量設定にしたのには以下の理由があります。
- 10回できるかどうかの重さでやるのはつらくて続かないと思った
- 軽めの重量でやった方が正しいフォームを身に付けるのに有利
筋トレ初心者の場合、始めから限界まで追い込むトレーニングをするのは避けたほうがいいです。トレーニング中もつらいし、終わったあとの筋肉痛もつらいから。
レップ数(反復回数)とセット数
レップ数(反復回数)とセット数はトレーニング頻度と同じでその日の体調などで変わることはありましたが、基本は以下の通りです。
- レップ数(反復回数) 12回~15回
- セット数 3セット
筋肉痛があるときはやらない

筋トレをはじめたばかりのころはダンベルなどを使って負荷の高いトレーニングをおこなうと、強烈な筋肉痛におそわれることが多いです。
筋肉痛を感じているときはトレーニングをやめましょう。筋トレ効果が低くなるばかりか、ケガのリスクも高まります。
休息はトレーニングや食事と同じくらい大切です。
筋トレ初心者は続けることにフルコミットしよう
筋トレは、ある程度続けることができれば自分の体がいい方向に変わっていくのが楽しくなってハマる可能性が高いです。
しかし、初心者のうちはつらいと感じることが多く、なかなか筋トレを楽しむことができません。
ライザップなどのように応援してくれるトレーナーがいればいいのですが、1人孤独にやっているとすぐに挫折しそうになります。
私が筋トレを続けるうえで心がけたポイントを参考までに述べておきます。
- 絶対にムリせずダラダラしてもいいので、のんびり続ける
- 体型が変われば女の子にモテモテだ~!と妄想して明るい未来を想像する
- とにかく2ヶ月は続ける
短い期間で結果を出すことはあきらめる

肥満体型からやせて魅力的な体になりたい場合、短い期間(今が春だとしたら夏までに痩せようなど)で結果を出すことなどできません。
長い時間をかけて手に入れた肥満体型です。やせて魅力的な体も、同じように長い時間をかけなければ手に入れることはできません。
わたしは1年かけてまずやせて、1年かけて筋肉を増やし、3年かかってやっと太りにくい体と生活習慣を手に入れることができました。
肥満が筋トレで太りにくい体を目指すポイントまとめ
最後に、肥満で悩んでいる人が筋トレでカッコいい体を効率的につくる方法、筋肉を大切にしつつ体脂肪を落とすポイントをまとめておきます。
効率的に太りにくい体づくりをするポイント
太りにくい体になるためには筋肉を増やす必要がある
筋肉を増やしつつ体脂肪を落とすことは困難
太りにくい体を効率的につくるには、まず体脂肪を落としてやせたあとに筋肉を増やす
筋肉を大切にしつつ体脂肪を落とすポイント
筋トレをする
栄養バランスがよく「摂取カロリー<消費カロリー」となるように食事管理をする
プロテインを活用するなどして、たんぱく質を多くとることを心がける